Tom's Midnight Garden - Waseda Production2023

ソニックこあら
2024年5月1日
読了時間: 3分

SCRIPT

主人公のトム・ロングは弟のピーターがはしかにかかり、叔父叔母の家に隔離され、退屈していた。しかし、ある夜大広間の振り子時計が１３時の鐘を鳴らした時、トムは存在するはずのない不思議な庭園に辿り着く。

そこで彼は少女ハティと出会い、夢のような時間を過ごす。

しかし、その庭園は、訪れる度に季節や時間が異なり、時が流れる速さもトムが住む世界より早かった。

トムはだんだんと、自分の住む世界とハティの住む世界の「時」が同じでないことに気づいていく。果たして彼らの運命はいかに、、！

Quoted from broucher of the day.

"YONTORE" Design ＆ Logo

Message from Stage Manager

本日は四大学英語劇大会にご来場いただき誠にありがとうございます。

突然ですが、皆さんは日々「人とのつながり」を感じていますでしょうか？社会に出れば人は己の利害のみを考え、他者との関係を考えることが多くなると思います。ときには関係を続けること自体自分に利益がないと判断し、見切りをつけ、関係を断つことも多くあります。しかし、この活動だけはそうではありません。この活動では個々の利害関係ではなく、皆が相手を尊重し合いながら同じ目標を持ち、その目標達成の為に想いを一つに力を合わせて全力で頑張ります。これほどまでに真剣に目の前の相手に向き合い、信じ抜き、共に切磋琢磨できるのは世界中この活動だけだと感じます。そして、我々Waseda Productionはその過程全てを肯定するために、四冠（客観的肯定）を目指し、日々活動して参りました。 Waseda Production’23は総勢170名が想いを一つに、ときにはぶつかり合いながらも互いに切磋琢磨しながら作品をつくり上げて参りました。170人による完全調和から繰り出される熱狂的な90分間、ぜひお楽しみください。

Message from Director

本日はWaseda Production'23の公演に、お越し頂きまして、誠にありがとうございます。そして、私たちの作品に関わってくださった多くの方々に、深く御礼申し上げます。 Tom's Midnight Gardenという台本のテーマは、ずばり「時間」です。時間とは、時に残酷で、人の思いに反して進んでいきます。お越し頂いた皆様にも、戻りたい過去や、ずっとこのままでいたいと思う瞬間があるのではないかと思います。しかし、私はこの台本と向き合っていく中で、Tomという少年の成長を追っていく中で、「今」に目を向ける大切さを学びました。「今」に目を向ける、ということは、過去を心に刻み、これからに進んでいくために、「今」というこの瞬間の人との関わり、大切な人との時間を、大事にして欲しいということです。時間は有限で、人の思いや力ではどうにもすることが出来ないものです。でもだからこそ、「今」この瞬間を大事にすべきで、全力で生きていくべきだと思います。そういった意味で、時間とはある意味美しく儚いものだと強く感じました。この作品を観て、そのようなメッセージが伝われば幸いです。 1年間この作品について考えない日はありませんでした。正真正銘、私たちの1年間を注いだ渾身の1本です。最後まで見届けて頂けたら本望です。ご来場頂いた皆様にとって、自分の人生を振り返るような、心に残る1本になることを、深く望んでおります。ぜひ、皆様の思うがままにお楽しみください。

Judge's Comment

■About English

the poignant reunion between Hatty and Tom in the present timeline, with older Hatty's explanation that has been aged, often live in the past. This moved us really deeply. That was wonderful.

■About Stage Effect

“Tom's Midnight Garden”, the constant switching between locations, simultaneously flowing of scenic elements, lights, sounds, props, and on a massive scale, showed a well-rehearsed management of the stage with precision and seeming ease.

■About Direction

Finally, we saw Waseda’s moving production of “Tom's Midnight Garden”, a fantastical and beautiful show pulled together by some lovely nuanced performances delivered by actors who listened to each other, reacting naturally across the boundaries of time and reality, all supported by some amazing moving set pieces.